研究課題
VCPノックアウトマウスの作製、維持を行っている。凍結保存しておいた相同組換えES細胞クローン4個を用い、ICR系統の8細胞期胚に対しアグリゲーション法でキメラ胚を作製した。キメラ胚移植、出産後、離乳時に毛色によりキメラ率を判定した。 3個のES細胞由来の合計7匹のキメラマウスを獲得した。細胞寄与率上位のマウスを選別し、野生型マウスとの交配でF1産子を作製した。28年度に引き続きVCPトランスジェニックマウスの作製を継続した。ROSA26locusにVCP組み換えベクターをエレクトロポレーション法にてES細胞に導入し、薬剤選択後、薬剤耐性として得られたES細胞クローンをPCR法、サザンブロットハイブリダイゼーション法にて相同組み換えを確認した。ES細胞クローンを拡大培養、微生物検査後、凍結保存した。ES細胞クローン4個を用い、ICR系統の8細胞期胚に対しアグリゲーション法でキメラ胚を作製した。キメラ胚移植、出産後、離乳時に毛色によりキメラ率を判定した。 2個のES細胞由来の合計6匹のキメラマウスを獲得した。細胞寄与率上位のマウスを選別し、野生型マウスとの交配でF1産子を作製した。GdX(UBL4A) ノックアウトマウスから採取した血液系細胞の検討により、GdX(UBL4A)が細胞質において、NF κBの活性を促進する作用があることを解明した。VCPノックアウトマウス、VCPトランスジェニックマウスの作製を継続して行うとともに、GdX(UBL4A) ノックアウトマウスとの交配を今後進める予定である。さらに各臓器の形態の検討や初代培養細胞を用いた生存能の検討も進める予定である。
3: やや遅れている
マウスの作製は終了したが、新たな研究箇所である国際医療福祉大学では動物飼育設備が完成途上であるため、その後の検討が遅れている。
本年8月には国際医療福祉大学動物実験施設も完成し、作製したマウスの機能解析にとりかかれると考えている。
所属が大阪府立国際がんセンターから国際医療福祉大学に移動となり、また国際医療福祉大学の実験設備が稼働していなかったため、次年度使用額が生じることとなった。平成31年度中に計画的に使用する予定である。
すべて 2018
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件)
Oncotarget
巻: 9 ページ: 15968-1598
10.18632/oncotarget.24641. eCollection
巻: 9 ページ: 15968-15983
10.18632/oncotarget.24641
Endosc Int Open.
巻: 6 ページ: :E376-E381.
10.1055/s-0043-122883