研究課題
UBL4A-KOマウスを用いた検討を行った。UBL-4AKOマウスはコントロールマウスに比べて、リポポリサッカライド投与により、炎症状態を惹起した状態で、炎症関連たんぱく質である、IL6やTNFαの発現、mRNAの発現が上昇傾向が少なかった。UBL-4AKOマウスでの免疫細胞の発現に異常は認められなかった。ルシフェラーゼアッセイにより検討したところ、UBL4AはTNFαなどの物質を添加して状態での、NFκB転写活性を上昇させ、STAT3の転写活性を低下させた。UBL4A-KOマウスの脾臓より細胞を抽出し、TNFαで刺激したところ、リン酸化p65の発現がコントロールに比べて低かった。免疫沈降により、UBL4Aはp65と共沈せず、TC45はp65または、UBL4Aのいずれとでも共沈することが判明した。TC45とp65の関連はUBL4A-KOマウスより抽出した細胞において、より強まることがあきらかになった。これはTC45とUBL4Aとの結合がないほうが、p65との結合がしやすくなることを示唆している。脾細胞において、UBL4A-KOマウスのほうが、リポポリサッカライド処理後のリン酸化p65の上昇が緩やかであることが明らかになった。UBL4A強制発現させた細胞株を用いた検討により、TNFα刺激後のp65とDNAの結合が上昇し、転写活性が上昇していることが明らかになった。核内に局在するp65もTNFα刺激後、維持されていた。以上の検討により、UBL4AはNFκBの転写活性に関与しており、TC45との結合もこれに関連することが示唆された。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件)
Med Oncol
巻: 36 ページ: 54
10.1007/s12032-019-1277-x.
Int J Clin Oncol.
巻: - ページ: -
10.1007/s10147-019-01394-1.
Biochem Biophys Res Commun.
巻: 506 ページ: 962-969
10.1016/j.bbrc.2018.10.169
Oncotarget
巻: 9 ページ: 15968-1598
10.18632/oncotarget.24641. eCollection