DNAメチル化は、癌関連遺伝子発現を抑制し、高い増殖能力、不死化、浸潤、転移など癌の特徴に影響を及ぼす。我々は、ゲノムワイドなDNAメチル化遺伝子再活性化が前立腺癌細胞株LNCaPの増殖を著しく抑制し、アポトーシスを誘導することを見出した。アポトーシス誘導因子としてPYCARDを見出し、マイクロダイセクションした前立腺癌臨床検体を用い、高率にPYCARDプロモーター領域の癌特異的メチル化を見出した(46/51: 90%)。また、LNCaPにおけるPYCARD発現はアポトーシスを誘導した。これらの結果は、PYCARDの高度メチル化が前立腺癌の腫瘍形成において重要な役割を果たすことを示唆する。
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