研究成果の概要 |
細胞での鉄輸送はDMT1に担われる。本研究では赤芽球モデルであるK562細胞株を用いDAPの発現変化を検討した。DAPにはPPIXと共通する受容体がアミノ酸配列から想定され、DAPとPPIXは相互作用を持つと考えて実験を行った。PPIX投与後のDAP, DMT1, TfR1, FTHの蛋白量とmRNA量の発現変化を調べた。PPIXはDAP, DMT1の蛋白量を減少させ、DMT1mRNAの低下はDMT1の転写因子であるC/EBPaの発現低下が原因と考えた。PPIXはFTH, DAP, DMT1の減少を誘導し、ライソソーム阻害剤とプロテアソーム阻害剤の併用はFTHの蛋白分解作用を最も阻害した。
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