Girdinは海馬、嗅球・RMS、前交連、皮質のGABA作動性神経の脳構造形成に重要である。Girdinはチロシンリン酸化修飾を受けるとともに、GEF活性を有するが、これらの生体内での役割は不明である。Girdinのチロシンリン酸化修飾の意義を調べるため、リン酸化部位に変異を導入したGirdin Y1764,1798F変異マウスを作製・解析したところ、変異マウスには脳構造に異常は生じなかった。一方、GEF活性を失活する変異を導入したGirdin F1696A変位マウスには海馬と嗅球/RMSに異常が生じたが、前交連、GABA作動性神経の異常は軽微であり、GEF活性が細胞運動に重要と考えられた。
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