研究課題/領域番号 |
15K08414
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
石川 直 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (30184485)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | テロメア / リプログラミング / iPS細胞 / 染色体特異性 / 細胞老化 / 線維芽細胞 |
研究実績の概要 |
1) 本研究に関連する(テロメア長調節に関する)論文作成(自著総説および共同研究者論文の添削、Reviewersの対する応答等)に多くの時間を費やした。その結果、英文原著2報、英文総説1報が採択出版出来(業績参照)、1報が採択され印刷中(AGE)となっている。 2)これまでの私達の実験系の検討、および最近のテロメア学における国際共同研究等から、テロメア長の定量解析には正確なコントロール(確定したtarget sequence)が重要であると指摘されている。私達はシークエンスの明確であるテロメア配列をプラスミッドに導入し、Q-FISH法によりテロメア長定量解析の予備実験を行った。テロメア光度の出現パターンは確認できたが、正確な検量線(検量方法)を確立するには至っていない。(更なる追求が必要である) 3)(研究協力者豊田雅士博士らにより)山中4因子(遺伝子)導入によりヒト線維芽細胞からiPS細胞株の樹立が試みられたが、現在のところ樹立株は得られていない。細胞老化に近いパッセイジを用いたためリプログラム効率が悪かった可能性が考えられた。現在、より継代数の若い細胞を用いた実験を計画している。 4)京都大学iPS研究所で樹立されたiPS細胞株中にすでに私達がテロメア長を解析している株が国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所の細胞バンクに寄託されていたことから、数種を入手した。これらのテロメア長と以前私達が解析した親株のテロメア長の比較検討を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1)論文作成に傾注する必要があり、予定していた実験に遅れが出た。 2)予定されていたiPS細胞株が樹立出来ていない。細胞老化に近いパッセイジを用いたためリプログラム効率が悪かった可能性が考えられた。現在、より継代数の若い細胞を用いた実験を計画している。
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今後の研究の推進方策 |
1)上述の研究実績の概要に記した、2)項を発展させ、より正確にテロメア長を校正(Calibrate)出来る実験系を確立する。 2)上述のに研究実績の概要に記した、3)&4)項を推進し、テロメア長短とリプログラミング効率の関連、テロメア長の個体(細胞株)特異性(全体長、染色体別の特異性等)の保持の有無、染色体特異的脆弱性の有無等を解析する。
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次年度使用額が生じた理由 |
1)論文作成、共同研究者論文の添削を含め、デスクワークに傾注したため、本年度予定していた実験の実施に遅れが生じた。 2)iPS細胞株の樹立が遅延し、十分に解析が進まなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
1)遅延しているiPS細胞株の樹立を急ぎ、解析まで持っていく。 2)京都大学で樹立されたiPS細胞株を、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所の細胞バンクから入手した。これらを用い、私達の仮説を解明するよう解析を行う。
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