本研究では、まず、IL-27とIL-35の共通サブユニットEpstein-Barr virus-induced gene 3 (EBI3)が、IL-23のサブユニットの1つp19と結合することを見出し、両者をリンカーを挟んで一本鎖に繋いだ融合分子の発現ベクターを作製しマウスに投与すると、IL-17やGM-CSF等の産生が増強され、自己免疫性肝炎モデルマウスで肝炎発症が軽減することを明らかにした。また、マウス移植腫瘍モデルとしてメラノーマB16F10にこの発現ベクターを遺伝子導入すると腫瘍増殖が軽減された。以上の結果より、EBI3/p19が新しく機能的な会合分子であることを明らかにした。
|