股関節の大腿骨頭が小児期に腐る病気(骨壊死)があります。骨頭が潰れる可能性があり小学生の学校活動が盛んな時期に運動や日常生活が大きく制限されます。100年以上前から報告されている病気ですが病気の原因が明らかでなく、治療に数年かかります。本研究では、この病気の子供たちの股関節液に炎症性物質であるインターロイキン6が多量に存在することを世界で初めて報告しました。また、骨壊死により壊れた細胞から出る細胞のゴミがインターロイキン6を増やす可能性を見つけました。このインターロイキン6の産生を減らすことにより、骨頭が潰れる本疾患の病態を改善できると考えています。
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