アラキドン酸カスケード中のトロンボキサン合成酵素(TXAS)阻害剤OzagrelによるC型肝炎ウイルス(HCV)感染性粒子産生抑制の分子機構について解析をおこなった。Ozagrel処理で発現変化する遺伝子をマイクロアレイ法やCAGE法により網羅的な解析をおこなったが有意な結果は得られなかった。その代謝産物の変化の網羅的解析をおこなった。その結果として、炭素鎖長6の脂肪酸Hexanoic acid(HA)がOzagrel処理によって、対照に比べて著しくに低下していた。現時点では、感染性HCV粒子産生との関連は不明であるが、このようなHA量の変化の現象はあらたな発見であると考えられた。
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