ノイラミニダーゼ阻害薬の耐性株がすでに多数見つかっており、その割合は増えている。2014年RNA ポリメラーゼ転写阻害薬ファビピラビルが上梓されたが、その催奇性と新型インフルエンザへの対応という観点から一般には流通していない。また、2018年3月にPA阻害剤としてゾフルーザ上梓され、感染後期でも使用できると期待されているが、いずれは耐性株の出現が懸念されている。当研究室では、インフルエンザウイルスに固有な反応であるCap-snatching 反応に着目し効率の良い反応定量法を確立し、北里大学薬学部微生物薬品製造学教室との共同研究により、新たな抗インフルエンザ薬のシード化合物の探索を行っている。
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