消化管の恒常性維持に必須な働きを有し、その消化管関連疾患への関与が注目されているCD8αα型上皮内リンパ球および自然リンパ球(ILC)の発生過程に重要な遺伝子発現制御機構を明らかにした。すなわち、転写因子インターフェロン制御因子2(IRF-2)が、胸腺内IEL前駆細胞が機能的に成熟するために必要であること、一方、ILC分化については、その骨髄内共通前駆細胞の分化に必須であることを明らかにした。IRF-2作用の解明をさらに進めることによって、粘膜免疫系の成立機構やその疾患への関わりについてより深い理解がえられることが期待される。
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