研究課題
少子高齢化が急速に進行し、さらに保健医療分野の職種が細分化されている我が国では、多職種が連携して保健医療を行う多職種連携協働が不可欠である。さらに、多職種連携協働を有効に実施するには、多職種連携教育(IPE)が重要で有り、その重要性について2013年のGlobal guideline for Transformative and Scaling up Health Professional Education and Training(WHO)でも示されている。本研究では、多職種連携教育の効果を検討するため、多職種連携教育を実施している大学(IPE群)と多職種連携教育を行っていない大学(コントロール群)で参加者のヘルスケアチームに対する態度をmodified Attitude Toward Health Care Team Scale (modified ATHCTS)を用いて、IPEの効果検証を行った。調査時期は、多職種連携教育を実施している大学(IPE群)が1年次の多専攻の合同講義(Lecture-style)を行っている1年次の合同講義前後ならびに、3年次の多専攻学生協働でグループワークならびに臨地実習を行っているIPEカリキュラム(Training-style)前後に自記式アンケート調査を実施した。コントロール群については、IPE群のスケジュールにあわせてそれぞれ1年次ならびに3年次に"実施前", "実施後"の自記式アンケート調査を行ない、多職種連携教育の効果を検証した。1年次ならびに3年次とも患者中心のケア(Patient-centered care)に対する得点がIPE群で有意に高く、IPEがヘルスケアチームに対する態度に対し有益である可能性が示された。
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