研究課題/領域番号 |
15K08546
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
鈴木 康之 岐阜大学, 医学部, 教授 (90154559)
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研究分担者 |
西城 卓也 岐阜大学, 医学部, 准教授 (90508897)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 医療者教育 / 大学院 / 修士課程 |
研究実績の概要 |
1)医療者教育学大学院で養成する人材像(アウトカム)の検討:海外の医療者教育学大学院(修士、博士)で設定されているアウトカムに関する情報を収集した。先進的な医療者教育学大学院(McGill大学)を視察し、情報収集・意見交換を行った。 2)修士課程カリキュラムの検討:文献調査、視察を通じて、基本的な教育方略・評価法について検討を行った。すなわち、学識面、実践的指導力、研究力に優れた人材を育成するための授業科目・具体的学習方略・評価法を検討した。博士課程への円滑な橋渡しをめざし、6年制学部と4年制学部からの進学者を考慮した設計を検討した。また、社会人大学院生が仕事と学業を両立させるために、学生を支援するシステム(メンター制度、遠隔指導、ウェブ履修、研究補助員など)について検討した。 3)教育システム・コンテンツの構築:修士課程用の教材として、医療者教育の基本的学識、実践応用できるスキルの修得に利用できるレクチャー、ケーススタディのコンテンツを作成した。また、社会人学生の円滑な履修と研究推進のために、遠隔授業・個別遠隔指導システムを試験的に導入した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1)医療者教育学大学院で養成する人材像(アウトカム)の検討については、多方面の情報収集を行ったが、28年度も引き続き情報収集を行う。 2)修士課程カリキュラムの検討については、授業科目・学習方略・評価法を検討し、多様な進学者を考慮した設計と学生支援システムについて検討したが、28年度も引き続き検討を行う。 3)教育システム・コンテンツの構築については、レクチャー、ケーススタディのコンテンツを作成し遠隔授業・個別遠隔指導システムを試験的に導入できたので、28年度は,これらの更なる充実をめざす。
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今後の研究の推進方策 |
27年度に検討作成したカリキュラム、教材、教育システムに基づいて、小規模のパイロット遠隔授業、スクーリング(研究カンファレンス・シンポジウム)を実施し評価を行う。また、岐阜大学大学院医学系研究科看護学修士課程の共通科目として医療者教育学I(前期)、II(後期)を実施し、これらの評価結果に基づいてカリキュラム、教育システムの改善を図る。
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