研究課題
佐賀大学医学部附属病院の医療情報データベースを利用し敗血症やDICの治療に関する分析と評価を行った。20,876例を対象に入院の長期化に関与する要因を検討した結果、年齢、糖尿病の併発、集中治療室の滞在期間、感染症の有無が有意に関連していることが明らかになった。入院中の適切な感染予防と集中治療室における効果的な治療が入院の長期化への対策として重要な役割を果たすことが示唆された。
3: やや遅れている
大規模データを利用した敗血症やDICの治療に関する分析と評価は部分的には実施できたが、医療経済学的観点からの分析と評価を行うことができなかった。
引き続き、佐賀大学医学部附属病院の医療情報データベースを利用し、敗血症やDICの治療に関する医療経済学的分析と評価を実施するとともに、敗血症やDICなどの治療に用いられた薬剤の費用対効果について検討する。
当初の計画では佐賀大学医学部附属病院の医療データを医療経済学的な観点から分析と評価を行う予定だったが、システムのバリデーション作業に時間を要したことで医療経済学的な分析と評価を行うまでに至らず、その成果を報告するための国際会議に参加することができなかった。
システムのバリデーション作業が完了し、医療経済学的な分析と評価を行うことが可能となったため、引き続きその分析と評価を行い、学会発表もしくは論文作成に使用する予定である。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件)
臨牀と研究
巻: 92 ページ: 372-378
重症敗血症ケア実践ガイド
巻: 4 ページ: 697-706