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2016 年度 実施状況報告書

リハビリテーション専門職の連携行動評価尺度の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K08560
研究機関山形県立保健医療大学

研究代表者

丹野 克子  山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (00570293)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード連携行動 / 理学療法士 / 作業療法士 / 連携評価 / リハビリテーション / 職種間連携 / チームワーク能力
研究実績の概要

平成27年度に実施した質問紙調査の結果をまとめ、「理学療法士・作業療法士の連携行動に関する調査結果報告書」として発行した。71.2%の有効回答率で、回答者の特性は、男女、職種がほぼ同程度の人数で、20~30歳代の若年者が多く、経験年数は10年未満の者が多かった。回答者の所属施設は、約半数が病院で最も多く、ついで、介護老人保健施設、訪問看護ステーションの順だった。「医療介護福祉の地域連携尺度」の下位尺度得点から、理学療法士・作業療法士(以下、リハ職)は、他職種の役割理解が高いが、顔の見える関係づくりが相対的に低い可能性が捉えられた。「個人のチームワーク能力尺度」の下位尺度得点から、支援・協調の能力に比べ、自己表現能力についての自己評価が低いことが推察された。「日本語版AHCTS」の得点からは、チームアプローチがケアの質を高めると認識していることが捉えられた。
さらに報告書は、リハ職に地域における多職種連携活動のより一層の充実に役立てていただき、地域の他職種等に連携のあり方の検討や地域包括ケアシステムネットワークの構築に役立てていただく目的で、研究成果の公表の一環として、調査協力を求めた162施設及び地域の関係者に送付した。
また「連携行動」の概念を幅広く捉え直し、リハ職の連携行動評価尺度の開発につなげるため、他領域・異業種の人に「連携」に関するインタビューを実施した。この結果からは一専門職には自己完結できる面と連携の必要な面があり、職種によりその強弱がある可能性や、他者の能力を活かすための連携の存在等が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

連携行動をより幅広く捉えるため、計画を一部変更し、他職種・異業種の人へのインタビューを予備的に実施したが、平成28年度に計画していたリハ職に対する個別インタビューと分析について、倫理申請が遅れたため未実施である。

今後の研究の推進方策

研究成果の公表として、平成29年5月に学会報告を予定している。
今後は、リハ職にインタビューして意見を求め、多職種・異業種の人へのインタビューから得られた知見を加えて尺度開発を目指した項目立てをして質問紙調査を行う。
調査実施の倫理申請、承認後に実査、結果分析を経て、連携行動の評価尺度の作成を試みる。

次年度使用額が生じた理由

データ分析用のパソコン購入を予定したが、納品が次年度になったため。
質的分析のソフト購入の必要がなかった(ソフトを使用せずに質的分析を実施した)ため。

次年度使用額の使用計画

データ分析用のパソコンの購入、及び個別インタビューの実施と分析のための謝金・録音データおこしへの使用を予定している。
2回目の質問紙調査も計画している。

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公開日: 2018-01-16  

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