研究課題/領域番号 |
15K08560
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 山形県立保健医療大学 |
研究代表者 |
丹野 克子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (00570293)
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研究協力者 |
後藤 順子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 連携行動 / 理学療法士 / 作業療法士 / 連携評価 / リハビリテーション / 職種間連携 / チームワーク能力 |
研究成果の概要 |
理学療法士・作業療法士の連携行動の実態調査では、地域で頼れる支援者は平均3.4人、地域の専門職との対話は月1回未満程度、相手は同職種が多かった。他職種の役割理解が高い反面、顔の見える関係の進展が低かった。個人のチームワーク能力の自己評価では、支援・協調能力に比べ、共感・自己表現能力について低かった。また、チームワーク能力得点が高いほど地域で頼れる支援者数が多く、チームワーク能力と連携能力に関連があると考えられた。 さらに「連携行動」概念の整理のための他職種へのインタビューの結果からは、職種により連携に関する概念の異同、連携の構成要素の共通性、自己完結と連携活用のバランスの違いが捉えられた。
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自由記述の分野 |
リハビリテーション
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
理学療法士および作業療法士(以下、リハ職)の地域における連携行動の実態が明らかになった。調査対象者の所属は病院、介護施設、在宅サービス事業所等であるため、入退院(入退所)時や入院(入所)中に行われている、地域の専門職との連携についても把握できた。その結果、リハ職の個人のチームワーク能力が連携行動と関連があること、連携能力の構成要素と考えられる諸能力の間に差があることなどが捉えられた。また、他職種や異業種への連携に関するインタビューから、自己完結(単独で課題を解決できること)と連携のバランスが職種によって異なり、どのような状況に連携が求められるかは、職種の専門性とも関連すると推測された。
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