研究課題/領域番号 |
15K08567
|
研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
鶴若 麻理 聖路加国際大学, 看護学部, 准教授 (90386665)
|
研究分担者 |
池口 佳子 聖路加国際大学, 看護学部, 助教 (10584162)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | アドバンス・ケア・プランニング / 高齢者 / 終末期医療 / アドバンス・ケア・プランニングブックレット / アドバンス・ディレクティブ |
研究実績の概要 |
本年度は、本研究を遂行するにあたり、日本国内およびイギリス、アメリカのACPに関連するブックレットを集め、検討した。治療内容に焦点をあてるアドバンス・ディレクティブではなく、プロセスをみていくというACPのコンセンプトにあったものを選らんだ。諸外国で使用されているACPのハンドブックやブックレットは、必ずしも高齢者向けというものではなかった。その中には、共通してアドバンスディレクティブの要素は入っていた。 病院で活用可能なもの、在宅医療で活用されているもの、あるいは一般市民向けのブックレットのようなものを抽出した。日本においては、エンディングノートもあるが、これは葬儀内容や自分史を含め広範囲の内容を扱うため、条件にはいれないで分析した。 日本では、プロセスをみるようなACPのブックレットは非常に少ないことがわかった。病院で試用するものは従来のアドバンス・ディレクティブに近い形態が多い。この点は、簡便で治療に影響するような情報を入手するという医療従事者側の観点からみていると考えられた。高齢者施設用のACPシートや病院で使用するアンケート形式のものなどもみられ、様々な形が模索されていることが明らかになった。 ACPのフレームワークとして共通しているのは、オープンコミュニケーション、選択肢を探す、望みや選好を確認する、特別な治療の拒否、代理人を任命しておく、あなたの望みを人々に知らせておく、というものであった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
インタビュー調査の調整が遅れているため
|
今後の研究の推進方策 |
学内の倫理審査を申請し、専門家へのインタビュー調査を実施する予定である。ACPがあったらよかった思ったケースを、医師、看護師、介護士、などを対象にあげてもらい、また急性、慢性など患者の状況にあった場合わけをして検討する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
予定していた専門家へのヒアリングができなかったことに伴い、謝金、テープおこしなどの人件費の支出がなされなかった。
|
次年度使用額の使用計画 |
今年度は専門家へのヒアリングを行い、当初予定していた支出を実現する
|