本研究では癌性腹膜炎に対する腹腔内化学療法の実現のため、ゼラチン微粒子のシスプラチン徐放化製剤(gelatin microspheres incorporating CDDP: GM-CDDP)の最適化、すなわち、従来生成過程に使用していたアセトンを使用せず、かつ初期バースト現象を2%以下に大幅に抑制した新たな製剤(gelatin hydrogel granules with incorporated cisplatin; GHG-CDDP)を開発した。本製剤を用いて、ヒト胃癌細胞株を用いた腹膜播種モデルによる治療効果と徐放化による全身性の副作用(体重減少や腎毒性など)の軽減を確認している。
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