研究課題
昨年に引き続き、疫学調査として宮城県におけるリンパ腫の登録調査を進めた。従来の疫学調査は血液内科を中心としているためにデータ収集が困難とされた消化管・皮膚原発リンパ腫についても県内血液内科および他診療科と病理部門を対象にして、2006年1月~2010年12月に宮城県内で新規発症したリンパ腫とリンパ球性白血病2098例を解析した結果を報告した(Leuk Lymphoma. 2017;58:80)。前年度消化管原発リンパ腫に着目して解析した結果を、現在投稿中である。本年度は、濾胞性リンパ腫の形質転換における形態像と染色体異常に関する解析、皮膚リンパ腫の稀少病型に着目して解析を行った。濾胞性リンパ腫はB細胞リンパ腫全体の約2割を占め,我々の疫学調査でも近年増加しつつある疾患であるが、その予後を規定する因子として形質転換は重要なイベントである。BCL2遺伝子転座およびMYC遺伝子転座を有するdouble hit follicular lymphomaと診断された形質転換例を解析し、病態と形態像に解離を認めることから形質転換における染色体異常の重要性を報告した(Leuk Lymphoma. 2018;59:758)。皮膚原発T細胞リンパ腫(CTCL)の多くは緩徐な経過をたどるが、稀にCD56陽性例が存在することが報告されている。CD56陽性CTCL(6例)を解析し、CTCL全集団と比較して生存期間が短く、Ki-67陽性率が高い特徴を有すること、さらに細胞障害性因子であるTIA-1発現がCD56陽性CTCLにおける予後因子の可能性を見いだした。
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