新規経口抗凝固薬(NOAC)はモニタリング検査が不要とされているが、有効な抗凝固療法を行うためには、NOACの過不足を判断できる検査が必要である。 そこで、我々はトロンビン阻害薬では、エカリン凝固時間(ECT)を利用したTIRを開発した。また、Xa阻害薬では、希釈PTを利用したRITGを開発した。TIRおよびRITGが基準値以下のサンプルでは血栓マーカーが検出されるものが多く、これらの指標はNOACの過不足を反映する検査であった。特にRITGは3種類のXa阻害薬を横並びに検討できる指標と思われた。今後、この指標を用いて、より有効なNOAC療法の検討ができるものと考えられた。
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