Acinetobacter属には多数の菌種が属しており、薬剤耐性も含めた病原性の違いなどが指摘されているが詳細は分かっていない。Acinetobacter属は喀痰から多く分離されることから喀痰分離株を用いて、薬剤耐性を含めた病原性の解析を行った。Acinetobacter gen. sp. 13BJより、抗菌薬耐性遺伝子として、IMP-34が検出された。IMP-34産生Acinetobacter gen. sp. 13BJは、本邦初の報告である。本遺伝子がプラスミド上に存在すること、本菌種がコリスチンに自然耐性を示すことから、今後もっとも注意が必要な菌種であることが示唆された。
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