多発性骨髄腫症例での微小残存病変(MRD)検出する方法である次世代シークエンサー(NGS)法、マルチパラメーターフローサイトメトリー(MFC)法を確立し、骨髄や自家移植片中のMRD検査を実施した。その結果、MRDが陰性の場合に極めて良好な無増悪生存や全生存となった。その結果に基づいて、NGSとMFCによるMRD検出の臨床的意義を検証する多施設前向き臨床研究(UMIN-CTR ID: UMIN000022238)を開始した。一方、NGSやMFCでMRDが陰性となった極めて深い奏効を達成した多発性骨髄腫症例の血清中で検出される抗X抗体のターゲット抗原Xは、癌精巣抗原の1種であることを明らかにした。
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