研究課題
本研究の目的は、喫煙者における血管機能障害から血管形態異常への動脈硬化進展におけるmicroRNA(miR)の果たす役割を明らかにすることである。喫煙者において、血管機能形態同時評価を通じて動脈硬化重症度の判断を行い、動脈硬化の進展に伴うmiRの発現の変化を検討した。平成30年度は、合計25例の喫煙者、非喫煙者の登録を行った。平成30年度内に禁煙開始5か月後に到達された方は、開始後5か月後分の血管形態評価、血管機能評価、miR解析のための採血、を実施した。また、平成29年度に登録され、平成30年度内に禁煙開始1年後に到達された方は、開始後1年後分の血管形態評価、血管機能評価、miR解析のための採血を実施した。採取した血液よりのmiR抽出を実施した。その後、非喫煙群で血管障害を生じていない群と、喫煙群で血管障害を生じている群で、miRプロファイリング解析を実施した。抽出検体が適正であることを確認したのちに、得られた結果の両群間での差異につき、解析を実施した。その結果、miR-27、miR-455、miR-1、miR-133、miR-136、miR-142、miR-337、miR-369、miR-370、miR-409、miR-411、miR-431、miR-432、miR-493、miR-584、に発現差異を認めた。今後、これらの差異を認めたmiRのそれぞれの意義につき、検討を進める。さらには、これらのmiRのうち、どれが喫煙に伴う動脈硬化進展に関与するのか、関与するならば単独で関与するのか、それとも複数が組み合わさって関与するのか、さらに探索を進める。
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