研究課題
平成30年度は111例の精査を行った。内訳は、年齢は6ヶ月から92歳で、男女比は44%/56%、直接クームス試験陰性例は92%であった。赤血球結合IgG定量値としては1-1550 IgG分子/赤血球で、抗IgAクームス試験陽性は7例、抗IgMクームス試験陽性は6例であった。また、カラム法抗IgGクームス試験は34例で陽性となり、赤血球洗浄後に7例が陰性化した(低親和性IgG自己抗体の疑い)。検査の1年後に主治医に対して臨床診断と経過についてのアンケート調査を行い、最終診断とする予定であり、治療反応性や短期予後についても明らかにする予定である。精査結果を基にした2件の症例報告論文の共著者ならびに4件の学会発表の共同演者となった。また、AIHAに関する論文を1報執筆した。1冊の書籍の共同執筆者となった。8編のAIHAに関連した総説を執筆した。日本検査血液学会学術集会でAIHAに関する講演を行った。平成27年度から平成29年度の3年間に、322例の精査を行った。その内訳は、年齢は0.1歳から94歳で、男女比43%/57%、直接クームス試験陰性例は297例(92%)であった。赤血球結合IgG定量値としては1-1091 IgG分子/赤血球で、クームス感度以下の症例が162例(55%)、抗IgAクームス試験陽性は29例(10%)、抗IgMクームス試験陽性は31例(10%)であった。また、カラム法抗IgGクームス試験は88例で陽性となり、赤血球洗浄後に55例で陰性化した(低親和性IgG自己抗体の疑い:19%)。1年後臨床アンケート回答は、153例(48%)、無回答168例(52%)。男女比は回答群男/女45%/55%、未回答群42%/58%であり、両群で有意差は認めなかった(p=0.54)。また、年齢はぞれぞれ、57±45歳、56±24歳で両群で有意差は認めなかった(p=0.91)。アンケート結果を最終診断として解析し、クームス陰性AIHAの網羅的診断システムの検証を行う予定である。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)
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