研究課題/領域番号 |
15K08653
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
田部 陽子 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (70306968)
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研究分担者 |
三井田 孝 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80260545)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 高齢者白血病 / 骨髄微小環境 / 脂肪酸代謝 / 骨髄脂肪細胞 / 急性骨髄単球性白血病 |
研究成果の概要 |
本研究では、高齢者骨髄(黄色髄 / 脂肪髄)内で生き残り、治療後の再発を多く認める急性骨髄単球性白血病(AMoL)細胞に対する骨髄脂肪細胞の働きを明らかにした。 骨髄脂肪細胞は、AMoL細胞における脂肪酸代謝を促進し、HSPシャペロンを含む細胞シグナルネットワークを活性化した。この代謝バランスは、エネルギーセンサーであるAMPKによって調節されていた。さらに本研究では、新規脂肪酸代謝阻害剤AvocainBの抗腫瘍作用について評価を行った。
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自由記述の分野 |
臨床検査医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臓器予備能が低下した高齢者のがん治療の選択肢は少なく予後は不良でなる。急性骨髄性白血病もその例外ではなく、副作用の少ない新しい治療戦略の開発が求められている。本研究では、脂肪成分が豊富な高齢者骨髄(黄色髄 / 脂肪髄)が難治性のAMoL細胞の生存に関与する分子機序の一端を明らかにした。本研究で得られた知見は、白血病にとどまらず、将来の高齢者のがん代謝制御治療に有用な情報を提供する。
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