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2017 年度 実績報告書

がん疼痛形成における腫瘍細胞由来セマフォリン3Aの役割

研究課題

研究課題/領域番号 15K08682
研究機関新潟薬科大学

研究代表者

前田 武彦  新潟薬科大学, 薬学部, 教授 (50271010)

研究分担者 山田 大祐  新潟薬科大学, 薬学部, 助手 (50733680) [辞退]
川原 浩一  新潟薬科大学, 薬学部, 准教授 (10347015)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードセマフォリン / miRNA / 腫瘍細胞
研究実績の概要

診断および治療の観点から、セマフォリン3Aシグナルに関連するmiRNAの発現解析を進めてきた。マイクロアレイ解析の結果から、セマフォリン3Aシグナルに特異的に関与するmiRNAとその標的候補分子を複数同定した。その1つとして、ヒト肺癌細胞株miRNA のマイクロアレイ解析により、Sema3A のノックダウン細胞株で、hsa-miR-100-5p の減少が認められた。そこで、miRNA のqRT-PCR を実施し、Sama3A ノックダウン細胞株で、hsa-miR-100-5p の減少を確認した。この結果は、Sema3A シグナルの下流で、hsa-miR-100-5p が上方調節されて、その標的分子がSema3Aの作用に関与すると考えた。miRNA は、複数の分子を標的とすることから、miRNA のデータベース(DIANA TOOLS)を利用した。危険率の低さを指標として抽出し、がんに関する伝達経路である、PATHWAYS IN CANCER に注目した。そして、hsa-miR-100-5p の標的分子としてFGFR3(線維芽細胞増殖因子受容体)が確認された。Sema3A のノックダウンにより、FGFR3 mRNAの減少がQRT-PCRにより認められた。Sema3A のノックダウンによる増殖抑制とFGFR3の機能を考慮すると、本結果自体には矛盾はないと考える。しかし、Sema3A のノックダウンにより減少したhsa-miR-100-5p の標的であることを考えると、FGFR3 の減少は矛盾している。この矛盾に対する説明として、Sema3A による増殖作用にhsa-miR-100-5p が直接関係する可能性が低いことが考えられる。すなわち、hsa-miR-100-5p の増加は、Sema3A 依存的増殖に対するフィードバック抑制シグナルの構成分子であるのかもしれない。miRNA に対する機能阻害実験等を通じて、上記仮説を検証する必要がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Synthesis and evaluation of radioiodinated 1-{2-[5-(2-methoxyethoxy)-1H-benzo[d]imidazol-1-yl]quinolin-8-yl}piperidin-4-amine derivatives for platelet-derived growth factor receptor β (PDGFRβ) imaging.2017

    • 著者名/発表者名
      Effendi N, Ogawa K, Mishiro K, Takarada T, Yamada D, Kitamura Y, Shiba K, Maeda T, Odani A.
    • 雑誌名

      Bioorg Med Chem.

      巻: 25 ページ: 5576-5585

    • DOI

      10.1016/j.bmc.2017.08.025.

    • 査読あり
  • [学会発表] セマフォリン6Bは肺がん幹細胞の維持に関与する2017

    • 著者名/発表者名
      山田大祐、前田武彦
    • 学会等名
      第76回日本癌学会学術総会

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公開日: 2018-12-17  

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