炭素線治療における線質と生物学的効果(生存率)の精度の検証を目的として、下記のことを行った。細胞照射とコロニーアッセイ法による生存率を算出するために、自動でコロニー数と大きさを計測するシステムを構築し、安定して生存率を計算できるようにした。このとき細胞の照射条件(線質や二次粒子含有量等)はシミュレーションによって明確にした。シミュレーションはCR39検出器による実験との比較により妥当性を検証した。また生存率を予測するモデルであるMK(microdosimetric kinetic)モデルを修正し、モデルに柔軟性を持たせ、様々な照射条件でも生存率予測を可能にした。
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