モクズガニの甲羅の放射性セシウム濃度が、比較的高い富岡川等で放射性セシウムの生物濃縮に関する調査研究を実施した。試料は、乾燥・粉砕処理後にゲルマニウム半導体分析器で測定した。また、土壌深度汚染度をDDSで測定した。その結果、富岡川のCs-137濃度は299±3.71Bq/kg、232.24±2.63Bq/kg、110.48±3.06Bq/kgと変化した。他の河川も同様の傾向を示した。河川水は検出限界以下であった。土壌深度測定では汚染土が沈降していることが判明した。 これらの結果から、河川に生息する生物への放射性セシウムの生物濃縮が明らかとなった。なお、今後とも長期的な調査の必要性が示唆された。
|