研究課題
データ同化を利用した4次元体内予測モデルの作成のため,平成29年度は,1)最新の体内情報を取得するための可視化技術の開発と,2)放射線診療中でのリアルタイム線量計算の技術,3)診療中の線量を可視化するシステムのプロトタイプ開発,4)医用画像のみから自動的に病態を鑑別する技術の開発を行った.1)については,最新の体内情報を反映しているコーンビームCT画像のスパースコーディングを用いた超解像技術について,Journal of Radiation Research誌から論文を出版した.2)については,グラフィックプロセッシングユニット(GPU)を使った驚異的に高速なモンテカルロ計算可能な線量計算システムを開発し,ほぼリアルタイムで線量計算可能なプロトタイプシステムの作成について第114回医学物理学会で発表を行い,Journal of Radiation Research誌から論文を出版した.3)については,バーチャルリアリティの技術を診療中の空間線量および患者線量可視化のために適用し,自在に空間を動き回りながら体験できるようにした.この発表は,アメリカ放射線医学会で発表し,現在論文を投稿中である.4)については,テクスチャ特徴量とトポロジカルデータ解析を用いて,MRIで取得した肝臓の画像が,何の病態を表しているのかを自動的に判別する技術を開発し,第115回医学物理学会で発表した.本発表は,大会長賞を受賞した.これらの研究成果を学会発表12件うち招待講演5件,国際学会3件発表,論文7本,図書2件として発表した.
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 3件、 招待講演 5件) 図書 (2件) 備考 (1件)
Cureus
巻: - ページ: -
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Journal of Radiation Research
DOI10.1093/jrr/rry019
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http://square.umin.ac.jp/teikyo-mp/index.html