まず、気候変動と死亡との関係については、異常高温及び異常低温は、有意にかつ非線形性的に死亡リスクと有意な関連がみられた。また、異常高温と異常低温では、死亡リスクとの関係性に違いがみられた。次に、気候変動と救急搬送との関係については、異常高温と異常低温によって、全疾患、循環器疾患、呼吸器疾患による救急搬送リスクが有意に上昇した。また、これらの関係については、地域異質性がみられた。最後に、気候変動と病院外心肺停止との関係については、異常高温及び異常低温により、病院外心肺停止のリスクは有意に上昇した。また、気温による病院外心肺停止の寄与リスクについては、高温よりも低温のほうが大きかった。
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