研究成果の概要 |
健常者約8,100人対象のコホート研究で、乳がん発症40例、前立腺がん発症28例、70歳までがんの発症がなく家族歴無しの33例の血液を用いがん関連遺伝子の多型解析を行った。その結果、遺伝子多型に伴いアミノ酸変化が認められ、タンパク構造に影響を与えタンパク質の機能を変えることが予測される2遺伝子に着目した。また、乳がん発症40症について乳がん関連遺伝子の多型解析を行ったところ、アミノ酸置換を伴う変異は6症例で5種類のアミノ酸置換が認められた。このうち既知ではあるが、がん発症との関連が不明なSNPは4つ、未知のSNPは1つ同定された。がん予防、治療、予後予測へ結びつく分子診断技術開発が期待された。
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