研究課題
基盤研究(C)
大学における結核検診は、大学の第一学年もしくは学生全員に胸部X線検査を行う大学が大多数だったが、その検査で結核と診断された学生は受検学生のわずか0.0044%であった。結核と診断された大学生は、外国人留学生および海外渡航歴のある学生が多かった。結核菌感染の有無を検査するInterferon-Gamma Release Assay(IGRA)では、日本人学生と比して外国人留学生における陽性率が高かった。今後の大学結核検診では、既往歴・高まん延国への渡航歴・滞在歴、呼吸器症状の有無・患者接触可能性のある実習の有無・学部属性を問診し対象学生を選択することが可能と考えられた。
公衆衛生