研究課題
本研究は(1) インフルエンザウイルスに関連する死亡と入院の状況を国ベースで調べ、(2) 毎年のインフルエンザウイルスの流行状況とその年のワクチンの株と使用量、個人の抗インフルエンザ薬の使用状況からそれらのインフルエンザウイルス関連の死亡と入院への寄与を明らかにし、さらに(3) 外来での予防的な抗生剤の使用がインフルエンザウイルス感染症に関連する入院を減らしているかを検討することを目的としている。本研究の1番目の目的である、インフルエンザ罹患に伴う重症化率の研究論文を英文誌に投稿し、現在審査を受けている。当初は重症化アウトカムとして死亡を含めることにしていたが、レセプトデータでは死亡を正確に把握できないことが判明し、重症化として(a) 急性呼吸困難 (b) 肺炎 (c) 急性呼吸窮迫症候群(ARDS) (d) 熱性けいれん (e) 脳症・脳炎 を扱い、インフルエンザ罹患の中でのそれらの入院率を算出した。レセプトデータではしばしば、治療を行う目的で実際の病名とは異なる「レセプト診断名」が付けられる。この研究では、そのバイアスを回避する目的で、レセプトデータに含まれている検査に用いる材料、本当にその疾患である場合に行われる特異的な治療により、インフルエンザ罹患に伴う重症化として本研究で取り扱っている(a) 急性呼吸困難と(e) 脳症・脳炎を把握することに努めた。レセプトデータの入手に時間を要したこともあり、本研究の2番目、3番目の目的である抗インフルエンザ薬の使用と重症化、抗生剤の使用と重症化についての研究の進捗は遅れている。解析に必要なデータとそのための資料は入手した。分析を続け、それらの結果も併せて研究論文として発表したいと考えている。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 1件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 備考 (5件)
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