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2017 年度 実績報告書

認知症予防を目的とした脳萎縮、認知機能検査の縦断研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K08736
研究機関愛媛大学

研究代表者

伊賀瀬 道也  愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (90314955)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード脳萎縮 / 軽度認知障害
研究実績の概要

本研究は健常者における脳萎縮の進展と認知機能との関連を明らかにすることを目的として3年間継続した。対象は愛媛大学附属病院抗加齢センターにおいて, 抗加齢ドックを受診した脳梗塞等の脳疾患の既往がなく, MRIの1年間以上のMRI検査および認知機能検査結果で追跡調査が可能であった40歳以上のデータであった。脳萎縮度に関しては既報のごとくMRI画像上での側脳室下角面積(trmporal horn area: THA)を画像処理ソフト(OSILIX)で算出した。認知機能検査としては浦上らの開発したタッチパネル式認知機能検査であるtotal dementia assessment scale (TDAS)のデータを用いた。
まずはプレリミナリーに78名(平均年齢66.1±8.5歳)のデータを解析した結果とした。フォローアップの間隔は最小1年、最大10年、平均5.7±2.0年であった。ベースラインのTHAは年齢との有意な相関があり(p=0.014)、男女差が認められた(0.28±0.13 cm2 vs. 0.21±0.13 cm2, p=0.012)。しかしながらフォローアップの年数とTHAの1年あたりの変化率には有意な相関はなく、THAの1年あたりの変化率(%)と認知機能の変化率(%)に関しても有意な関連は認めなかった。
この原因として今回の研究では対象者は明らかな認知症の患者はおらず、今回用いたTDASのような通常の認知症のスクリーニングで用いられる検査では差がとらえられなかった可能性が高い。本研究ではすでにMCI screenによる「軽度認知障害の有無」についてもデータが蓄積されている。今後はこれらの集積したデータをすべて解析にかけて、解析を継続する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Cross-sectional study of equol producer status and cognitive impairment in older adults2017

    • 著者名/発表者名
      Igase Michiya、Igase Keiji、Tabara Yasuharu、Ohyagi Yasumasa、Kohara Katsuhiko
    • 雑誌名

      Geriatrics & Gerontology International

      巻: 17 ページ: 2103~2108

    • DOI

      10.1111/ggi.13029

    • 査読あり / 国際共著

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公開日: 2018-12-17  

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