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2016 年度 実施状況報告書

人工呼吸器管理患者における高感度濁度計の口腔清潔度評価としての有用性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 15K08739
研究機関宮崎大学

研究代表者

井川 加織  宮崎大学, 医学部, 助教 (90423722)

研究分担者 山下 善弘  宮崎大学, 医学部, 教授 (30254634)
永田 順子  宮崎大学, 医学部, 講師 (50264429)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード人工呼吸器関連肺炎 / 口腔ケア / 濁度計
研究実績の概要

人工呼吸器関連肺炎(ventilator-associated pneumonia:VAP)の起炎菌の多くが口腔内細菌由来であり、その予防のための口腔ケアの重要性が見直されている。宮崎大学医学部附属病院救急科に緊急入院し気管挿管による人工呼吸管理が行われた患者に対し、口腔ケアを行う際の口腔内洗浄液の濁り(濁度)を濁度計を使用して測定することにより、口腔からの潜在的な感染症のリスクを簡易的に検査および評価できるシステムを構築することを目的として研究を進めている。
28年度は、口腔ケアを行う際に生じる口腔内洗浄液の高感度濁度計による濁度測定と、滅菌スワブによる口腔細菌検査にて培養による細菌の同定(種類)、revised oral assessment guide(ROAG)を用いた口腔衛生状態およびVAP発症について調査を行った。また、当初はreal time PCRによる細菌数の計測の予定であったが、菌種を縛らずにすべての細菌の種類と真菌の数をより詳細に調査するほうが良いと考えたため、次世代シーケンサーによる16Sシーケンシングとそれに基づく菌叢解析まで行うことに変更し、現在、実施可能な状態となっている。なお、入院中のVAP発症の有無は医学的根拠に基づき救急科医師の診断により判定することとしている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度よりもさらに臨床医の不足と臨床研究者の人員的な不足により、当初は研究体制が整わず、研究開始が遅れた原因となった。

今後の研究の推進方策

引き続き、濁度、細菌検査(種類、量)、口腔衛生状態の調査を続け、本年度は高感度濁度計による口腔洗浄液の濁度の口腔内清潔度評価指標としての有用性、VAP発症率との関連性の検討を行う(口腔細菌の種類、量との関連性、口腔衛生状態評価との関連性、VAP発症率との関連性についてデータ分析)。

次年度使用額が生じた理由

研究調査が遅れており、データ収集およびデータ解析が思うように進んでいないため。

次年度使用額の使用計画

データ収集を続けるが、次世代シーケンサーによる16Sシーケンシングとそれに基づく菌叢解析までを今後行っていく予定である。データ管理するために必要な機器、備品を購入使用する予定である。研究結果を学会発表、論文にて成果報告を行う予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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