脂肪肝における肝臓内脂肪蓄積量を超音波減衰率(Controlled Attenuation Parameter :CAP、エコセンス社)から類推し、脂肪蓄積量データの有用性を健診受診者を対象として検討を行った。 CAP値はBMI、腹囲、内臓脂肪面積とよく相関し、ALT、中性脂肪、インスリン値とも相関した。当初予測していた、細胞障害や動脈硬化因子との直接的な関連性は見出せなかった。BMI、体重の変動に伴ってCAP値の変動を認めたため、今後、経時的な検討が必要であると考えられた。また、超音波減衰率についても検討し、測定技法の違いで差異があることが示され、今後の更なる技術発展が期待される。
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