震災における避難所の役割は大きく、災害規模によっては避難者が長期生活を余儀なくされるため、ライフラインの確保、疾患・感染症コントロール、精神的ケアなど、多くの課題を担う。我々は東日本大震災の経験をもとに、避難所モバイルアセスメントを開発し、熊本地震でも使用の機会を得た。さらに、全体を管理するためのマネジメントアルゴリズムを構築するため専門家の意見を聴取し、全般的には、ボリュームエフェクトを考慮したリスク評価と同時に優先個別案件に迅速に取り組む姿勢が必要との結論を得た。今後は、実災害におけるマネジメントのデータを蓄積し、アルゴリズムとの一致度をフォローしていく。
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