研究課題
医療費高騰対策として専門病院から診療所等への逆紹介が推奨され、がんをはじめ、難病や専門性の高い患者も逆紹介されつつある。このため専門性の高い診療を専門家が支援する仕組みが必要であり地域連携パスが期待されたが、その評価は低く有効な対策は現存しない。一方、近年、普及したICTを使った医療情報ネットワーク上に地域連携パスを構築すれば、専門医がオンライン上で診療結果、経過を把握でき、その時点で専門的な支援が可能となる。また、入力支援や結果に基づく診療支援機能の実装により専門診療の質は向上するものと思われる。本研究では全国でも最大規模の取組みである長崎県の「あじさいネット」上で同様のパス(ネットワーク型パス)を開発し運用することで地域内での専門診療の質向上と地域内均てん化を目的としている。平成27年度は乳がんを対象にシステムを開発した。診療予約機能により専門医が監修する適切な診察間隔を実現し、受診時の診察・検査内容の標準化により、専門医が実施する診察所見と検査結果が確実に記録される仕組みとした。平成28年度は対象パスを「胃がん」、「大腸癌」、癌以外では「緩和ケア」、「大腿骨頸部骨折」、「脳卒中」へと広げた。H27年度末より乳がんパスを対象として、診療所との間で運用テストを開始しその評価に基づきシステム改修を実施するとともに、必要な検査データの自動格納機能を開発し実装した。平成29年度は、できるだけ多くの疾患に対応すべくMulti-Disease Pathを開発するとともに実運用に向けシステム評価を実施し、システム上、運用上の問題を明確化しシステム改修とともに運用を最適化し、システムはほぼ完成した。
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