本研究は、地域高齢者(70~84歳)316人を対象として、認知機能低下抑制を目指した「現代高齢者版余暇活動尺度」の開発を行った。認知機能検査(MMSE、MIS、語想起検査)を実施し目的変数とした。11項目の余暇活動尺度総得点を算出し説明変数とした。 1.余暇活動と認知機能の関連を検討するため、重回帰分析を行ったところ、余暇活動尺度得点はいずれの認知機能検査とも有意な正の関連が認められた。2.項目別の解析では、「11対人ゲーム」以外の10項目で、MMSEとの正の関連が認められた。3.α係数は0.81と良好であった。上記より、「現代高齢者版余暇活動尺度」における妥当性・信頼性が確認された。
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