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2017 年度 実施状況報告書

超高齢社会における社会政策のための医療・介護サービス需要の高精度推計

研究課題

研究課題/領域番号 15K08813
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

赤羽 学  奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (40326327)

研究分担者 田中 康仁  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30316070)
城戸 顕  奈良県立医科大学, 医学部, 病院教授 (70382306)
石田 由佳子  奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (70759802)
赤羽 たけみ  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (70423910)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードリハビリテーションの需要 / 理学療法士 / 作業療法士
研究実績の概要

過年度研究で介護需要の推計を行い看護職の需要を推計したところ、介護を必要とする高齢者の増加に伴って在宅サービスやリハビリの需要が高くなることが考えられたため、理学療法士や作業療法士を対象として離職・転職に関する調査を行う必要性が高いと判断した。
そこで平成29年度は、リハビリに従事する医療スタッフを対象に、職場環境や職場に対する感想をアンケート調査した。対象者は20歳以上60歳未満の男性256人、女性259人で合計515人である。既婚者が62%を占め、子どもを持つ対象者は50%であった。9年から15年の勤務年数が最多であり、60%に職場を変わった経験があった。現在の仕事に不満を持つ割合は30%であり、労働時間に対する不満も27%が感じていた。給与に関しては60%が何らかの不満を持っていた。一週間の総労働時間は19%で50時間以上であった。長時間労働の原因として最多だったのが 職場の人数不足、ついで自身のスキルやキャリア向上に費やす時間をとっているためであり、3番目が後輩への指導や教育のための時間が必要となっている。仕事上のストレスも80%が感じていると回答しており、体調面でも45%が何らかの不調を自覚していた。
これらの結果から、職場の環境に対する不満やストレスが体調へ影響を及ぼすだけでなく、転職や離職のきっかけになっている可能性が高いと考えられた。コレスポンデンス分析やテキスト分析などの手法を活用しさらに詳細に分析を進める必要性が高いことが判明した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現在はアンケート調査結果の分析を行っている コレスポンデンス分析やテキスト分析を行い転職経験者と関連が強い事柄や職場に対してネガティブな印象を持つリハビリ従事者に共通するキーワードなどを検索している状況である。

今後の研究の推進方策

アンケート調査結果を詳細に分析し、学会発表や論文発表を予定している アンケート調査の結果分析のため探索的に分析を繰り返し行い、リハビリ従事者が離職や転職を考えるきっかけになる事柄をできる限り明らかにしていく。

次年度使用額が生じた理由

アンケート調査結果の分析であり、自由記載コメントの分析も行っているため、テキスト分析の手法を取り入れる必要があり、分析に時間を要したこととその結果を学会及び論文発表するために、平成30年度も継続して研究を実施する必要が発生した。

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公開日: 2018-12-17  

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