研究課題
平成27年度は、札幌医科大学が9月に行った高齢者健診からFrailty(虚弱)のデータを得た。札幌医科大学とは当該科研費研究の対象フィールドである北海道美唄市において過去に共同研究を行った経緯もあり、今回当該科研費研究に関連して、美唄市で行う調査における協力を依頼した。今回の健診(調査)において、対象者への質問票に高齢者の「虚弱」を判定する虚弱性スコア(Frailty Index for Japanese elderly、以下FI-J)を掲載してもらい、174人から有効データを得た。FI-Jは「体重の減少」、「筋力が弱い」、「活力の低下」、「歩行が遅い」、「身体活動が少ない」等の有無を問う15項目から構成され、全てに該当した場合、得点は15点となる。そして、4点以上が「虚弱」と判定される。本健診(調査)から得られたデータから判定すると、虚弱140人(80.5%)、非虚弱34人(19.5%)であった。比較的自立度が高く、健康への意識も高い健診受診者の中でさえ2割近くの「虚弱」保有者が存在する可能性が示唆された。
3: やや遅れている
札幌医科大学の健診(調査)と時期が重なったこともあり、本年度は申請時に予定していた調査(在宅高齢者全体に対する「虚弱」有無調査(郵送調査))は実施できなかった。ただ、今年度パイロット調査は実施できた(今年度取得したデータも今後、医療・介護費用データと連結する予定)。
北海道美唄市と交渉し、当初予定していた調査を実施し、できるだけ多くの地域高齢者の「虚弱」有無情報を取得する予定である。
札幌医科大学の健診(調査)と時期が重なったこともあり、本年度は申請時に予定していた調査(在宅高齢者全体に対する「虚弱」有無調査(郵送調査))が実施できなかったため。
北海道美唄市と交渉し、当初予定していた調査を実施する予定であり、その調査費用に充当する。
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