医薬品中、特に胃腸薬に配合されるトロパンアルカロイドであるアトロピン及びスコポラミンの分析法を強陽イオン交換と逆相の両方の性質を持つカートリッジを用いた固相抽出法で検討し、良好な分析が可能となった。 また、分析が困難である生薬成分中のアルカロイドを、NBD-Fで発色させる高感度検出法を検討した。HPLCと検出器に紫外可視吸光光度計・蛍光光度計を用いて検討した。アルカロイドを含有する試料抽出液にNBD-F試薬を用いて発色させ、さらに蛍光を測定した。3種類のエフェドリン類の定量感度は、従来法に比べて10倍ほど良好となった。
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