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2018 年度 実績報告書

ミャンマーにおける生活習慣病に関する実態解明と予防策の検討

研究課題

研究課題/領域番号 15K08820
研究機関順天堂大学

研究代表者

湯浅 資之  順天堂大学, 国際教養学部, 教授 (30463748)

研究分担者 横川 博英  順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (00328428)
北島 勉  杏林大学, 総合政策学部, 教授 (10234254)
白山 芳久  順天堂大学, 国際教養学部, 助教 (30451769)
奥野 浩  順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (90194505)
益田 岳  京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携助教 (00455916)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード非感染性疾患 / 糖尿病 / 有病率 / マルコフモデル / ミャンマー
研究実績の概要

最終年度の本研究では、これまで実施してきた研究の成果を論文化することと、研究でやり残した研究課題を明らかにすることの2点を行った。
我々は、初めてミャンマーにおける糖尿病患者が10.5%(男性11.5%、女性9.2%)、耐糖能異常は19.7%(男性16.5%、女性23.0%)であることを明らかにし論文として投稿した。これはスリランカ(8.8%)、タイ(6.7%)、バングラデシュ(5.5%)、ネパール(4.5%)と比べても際立って高いことが分かった。特にヤンゴン首都圏は18.2%と著しく高く、最も低い現在の首都ネピドー州(4.2%)に比べ4倍以上も高かった。年齢、都市居住、腹囲、高脂血症が糖尿病関連要因であった。ヤンゴンを除くすべての州で自身が糖尿病に罹患していることを知らない者の割合が知っている者の割合よりも高かった(例えば、マグェー州では知らない者が知っている者より5倍以上高かった)。今後は、遺伝子分析を加えることでより正確なミャンマー人糖尿病の実態が検討できる新たな研究計画を立案したい。
次に、昨年まで実施してきたマルコフモデルによるミャンマーにおける糖尿病患者の推移と医療費を推計する研究においてやり残した課題を検討した。今回のモデルで患者の生存年数を推計した際に、死亡との関連が強い合併症である脳卒中と心筋梗塞をモデルに加えたが、これら以外の糖尿病関連の合併症、例えば腎症、網膜症、神経障害などについても含めること、糖尿病の進行と治療のプロセスに「経口糖尿病薬とインスリン」という状態を加えることが新たに提起された。これらの提案をモデルに入れるためのデータが不足しているため、今後文献検索を行うことと同時に、ミャンマー国内で入手できるデータを探すことになった。今後、本研究から開始したミャンマー国の糖尿病将来予測の精度を一層高めるために、マルコフモデル分析を継続する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [国際共同研究] ヤンゴン第2医科大学/ミャンマー糖尿病協会(ミャンマー)

    • 国名
      ミャンマー
    • 外国機関名
      ヤンゴン第2医科大学/ミャンマー糖尿病協会
  • [雑誌論文] Measurement of diabetes, prediabetes and their associated risk factors in Myanmar 20142019

    • 著者名/発表者名
      Tint-Swe Latt, Ko-Ko Zaw, Ko Ko, Moh-Moh Hlaing, Mya Ohnmar, Ei-Sandar Oo, Kyaw-Myint-Myat Thein, Motoyuki Yuasa
    • 雑誌名

      Diabetes, Metabolic Syndrome and Obesity: Targets and Therapy

      巻: 12 ページ: 291-298

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2019-12-27  

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