研究課題/領域番号 |
15K08832
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
清水 研 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 科長 (60501864)
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研究分担者 |
里見 絵理子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 科長 (40543898)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 外傷後成長 / 質的研究 / 評価尺度 / がん / 日本文化 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、がん体験者に対する質的研究を行い、さらに既存の質的研究の結果から、今後の量的研究は既存のPosttraumatic Growth Inventory(PTGI)を使用することを決定した。 今年度は、造血幹細胞移植後のサバイバーを対象に、全国24施設の患者を対象にPTGIおよび心理的苦痛、社会心理的因子、個人要因、医学要因を測定する郵送横断調査を行った。参加施設は次に示すとおりである。北海道大学病院、札幌北楡病院、仙台医療センター、埼玉医科大学総合医療センター、千葉大学医学部附属病院、東京大学医科学研究所附属病院、東京慈恵会医科大学附属病院、国立がん研究センター中央病院、横浜市立大学附属病院、神奈川県立がんセンター、横浜市立大学附属市民総合医療センター、岐阜大学医学部附属病院、名古屋医療センター、京都大学医学部附属病院、大阪府立成人病センター、大阪市立大学医学部附属病院、兵庫医科大学病院、兵庫県立がんセンター、近畿大学医学部奈良病院、三重大学医学部附属病院、島根大学医学部附属病院、愛媛大学医学部附属病院、愛媛県立中央病院、九州医療センター 適格規準は次に示すとおりである。1)2010年1月以降に同種造血幹細胞移植を受けた患者。2)同種造血幹細胞移植後100日以上が経過した患者。3)同種造血幹細胞移植後の経過観察目的で外来通院中の患者。4)現在臨床的に原病の寛解が確認されている患者。 5)満20歳以上の患者。 2017年3月31日の時点で、参加候補者1430例のうち831例から質問紙が返送されてきており、回収を終了した。今後データのクリーニングを行い、データベースを完成後に、外傷後成長(PTG)の実態と、関連要因を明らかにする解析を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成28‐29年度にわたって、外傷後成長(PTG)の実態と、関連要因を明らかにする量的研究を行う計画になっていた。平成28年度は順調に量的研究が進捗し、予定を上回る24施設831症例からの返送を得ている。平成29年度にはPTGの実態と、その関連要因が明らかになることが期待される。
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今後の研究の推進方策 |
平成28‐29年度にわたって、外傷後成長(PTG)の実態と、関連要因を明らかにする量的研究を行う計画になっていた。平成28年度は順調に量的研究が進捗し、予定を上回る24施設831症例からの返送を得ている。平成29年度にはPTGの実態と、その関連要因が明らかになることが期待される。 関連要因が明らかになることにより、PTGの生成を促進するための介入を開発するための基礎資料が得られ、以降は介入研究を開始する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年度の研究において、27年度、28年度使用額の直接経費を合算して使用することを計画しているため。
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次年度使用額の使用計画 |
消耗品費、旅費、人件費、その他
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