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2018 年度 研究成果報告書

臨床検体由来Bacillus属分離率施設間比較による院内感染対策の指標作成

研究課題

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研究課題/領域番号 15K08863
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 病院・医療管理学
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

鈴木 里和  国立感染症研究所, 薬剤耐性研究センター, 室長 (30373400)

研究分担者 東 秀明  北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 教授 (20311227)
研究協力者 小林 彩香  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードBacillus cereus / 院内感染 / Bacillus属 / 季節性 / 病院環境 / MLST
研究成果の概要

Bacillus cereusは血流感染などの院内感染の原因菌であるが、他のBacillus属同様環境にも存在するため分離率の増減の評価が困難である。JANIS検査部門データから、Bacillus属の分離数には施設間差があり、またB. cereusは他の菌種と異なり、すべての検体において夏に増加する明確な季節性が存在することが明らかとなった。また我が国の大規模な院内感染事例では、いずれもST1420と呼ばれる特定のクローンが分離されていた。全検体からのBacillus属の分離数を継続的に監視し、特に夏季の分離率増加時には菌種同定とともに環境やリネン類の取り扱いを見直すことが有用と考えられた。

自由記述の分野

感染症疫学 院内感染 薬剤耐性菌

研究成果の学術的意義や社会的意義

Bacillus cereusによる血流感染は血液疾患などの患者では予後不良となりうるが、Bacillus属菌は環境に広く存在し、検体採取時の汚染菌でもあることからその分離率の推移は感染対策に活用されていなかった。
本研究により、検体の種類にかかわらずBacillus属菌の分離率が高いことは、院内感染としてのB. cereus血流感染集積のリスクであること、季節性を踏まえた分離数の推移を評価する必要性、Bacillus属菌分離率上昇時には菌種同定および特定クローン(ST1420)の検索も有用である可能性が示唆され、これらの知見はB. cereus院内感染の予防に資すると思われた

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公開日: 2020-03-30  

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