法医解剖事例において、血中soluble sCD14 subtype(プレセプシン)の平均値は臨床の基準値よりも高値であった。死因とプレセプシンとの関係においては、溺水、窒息事例や多発外傷及び失血などの損傷死では低く、頭部外傷及び感染事例では高値であった。アルコールとプレセプシンとの関連については敗血症及び感染症事例における血中アルコール濃度高値の事例がほとんど無く、関連性については判断できなかった。また実際の感染症検案事例において検討を行い、採取した感染巣組織からwhole genome sequenceを行い、新たな毒性菌種を同定して、死因診断の一助となる可能性を示した。
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