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2016 年度 実施状況報告書

メタボロミクスを用いた向精神薬多剤併用による突然死の病態解析と法医診断への応用

研究課題

研究課題/領域番号 15K08890
研究機関大阪医科大学

研究代表者

佐藤 貴子  大阪医科大学, 医学部, 准教授 (10530420)

研究分担者 財津 桂  名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (30700546)
土橋 均  名古屋大学, 医学系研究科, 招へい教員 (40596029)
鈴木 廣一  大阪医科大学, 医学部, 教授 (60171211)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード向精神薬 / メタボロミクス / GC-MS
研究実績の概要

多剤併用モデルを検討するにあたり、単剤での血清中代謝物の変化を確認することが必要であると考えられ、Chlorpromazine(CPZ), Clomipramine(CPM), Paroxetine (PAR), Flunitrazepam(FLU)の投与量について、ラットを用いて検討を行った。その結果、CPZ(10mg/kg), CPM(10mg/kg), PAR(10mg/kg), FLU(3mg/kg)を投与することに決定した。また、同様に、試料採取時間の検討を行い、投与前、投与3, 6, 12, 24, 48時間後の6点で採取することとした。結果、本試験として、SD系雄性ラット(16週齢)にそれぞれの薬物を上記投与量で腹腔内投与し、投与前、投与3, 6, 12, 24, 48時間後に採血し、速やかに血清を分離した。血清からクロロホルム-メタノール溶液(2:5, v/v)で抽出を行い、メトキシアミンとMSTFAで誘導体化後、GCMS-TQ8030で分析を行った。代謝物データはSIMCA-P+ (Umetrics, ver.13)で多変量解析を行った。同時に、体温変化、症状の記録を行い、薬物血中濃度も測定した。さらに、多剤併用モデル作成にあたり、それぞれの薬物の投与用量設定を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

単剤投与実験が終了し、分析結果が得られたため。

今後の研究の推進方策

多剤併用モデルにおける実験を行い、単剤時との比較、さらに、組み合わせにおける特徴的な代謝物変動の有無について検索し、特異的バイオマーカーの可能性および突然死にいたるメカニズムとの関係について検討する。

次年度使用額が生じた理由

ラットの使用数をできるだけ削減したことや、使用する薬物の種類数を減らしたことなどで、次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

多剤併用モデルの実験およびメタボロミクス解析にあたっての消耗品、分析機器のメンテナンス、解析用コンピューターの購入が必要になる可能性があり、それらに使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 向精神薬多剤併用におけるメタボロミクス解析にむけての基礎的検討2017

    • 著者名/発表者名
      佐藤貴子
    • 学会等名
      第101次日本法医学会学術全国集会
    • 発表場所
      長良川国際会議場、岐阜
    • 年月日
      2017-06-07 – 2017-06-09

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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