研究課題
「経験に基づく理論(経験知)が根幹を成している漢方薬」に「科学的根拠」を与えるため、漢方薬とその構成生薬投与後のマウスにおける「臓器ごとの遺伝子発現変化」に着目し、本研究を進めてきた。平成28年度は、これまでに経験的に分類されてきた生薬の分類が、生薬水抽出エキスによる細胞内シグナルへの効果を元に分類することで科学的に証明できる可能性を示唆する結果を得て報告した。また、in vivo実験により、肥満モデルマウスへの桂枝茯苓丸の効果を明らかにし、報告した。平成29年度は、サイコ由来のサポニンであるsaikosaponin Bが炎症に関与するシグナルを抑制すること等を報告している。
2: おおむね順調に進展している
in vitroの実験で、生薬の分類を証明するという重要な結果を報告し、in vivo実験の準備も整っており、順調であると思われる。
今年度は、in vivoの実験を行いたい。
購入品の見積価格と購入価格に、誤差が生じたため。
これまで同様、計画通り進める
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