研究課題/領域番号 |
15K08915
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
坂口 学 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (70432474)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | REDcapシステム構築 / 一括検査体制 / 準備会議 / 国際学会参加 |
研究実績の概要 |
平成27年度の研究の進行状況は、悪性腫瘍を合併した脳血管障害を発症した症例の臨床情報を一括管理するWeb登録システム(REDcap)の入力プログラムを作成、およびこれらの症例の血栓症発症時に測定するバイオマーカーの選定と多施設での検体を収集し一括して測定するシステムの構築(外注測定業者との契約準備)、多施設共同研究する病院数を5施設から8施設(大阪大学医学部附属病院、JCHO星ヶ丘医療センター、国立病院機構大坂医療センター、国立病院機構大坂南医療センター、大阪労災病院、神戸市立医療センター中央市民病院、淀川キリスト教病院、国立循環器病研究センター)への拡充、大阪大学医学部附属病院観察研究倫理審査委員会での研究プロトコールの承認(2016/2/10)、参加施設間での本研究(腫瘍合併虚血性脳卒中の臨床的特徴に関する多施設共同前向き観察研究:Ischemic Stroke in Patients with Cancer and Neoplasia :SCAN 研究)の準備会議の開催(2回:2015/11/27, 2016/3/29)である。また関連研究(脳卒中に合併する潜在性悪性腫瘍の特徴)の発表および本研究に関連した海外他施設での研究状況の調査目的で、米国ロサンゼルスで2016/2/17-19に開催されたInternational stroke conferenceに参加した。平成28年度前半に各施設での倫理委員会承認を経て、症例登録を開始する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度に準備を完了し、症例登録を開始する予定であったが、Web登録システムや一括検査体制の確立に時間を要し、症例登録開始まで至らなかった。準備は最終段階にあり、平成28年度には症例登録が開始できる見込みである。
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今後の研究の推進方策 |
参加施設が当初の5施設から8施設に増えたため、症例登録の遅れを登録数増加で補えると考えている。REDcapを利用したWeb登録システムや検体の一括測定体制を確立できたので、今後のデータ管理の簡便性や機密保持性、検体値の信頼性向上に寄与すると考えられる。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度中に症例登録が開始できなかったため、検体測定費として計上していた物品費を使用しなかったため、残高が発生した。この残高分の検体測定費は次年度に症例登録が開始した際に必要になる。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度は、症例登録を開始し、当初の予定の目標50症例以上の登録をめざす。
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