研究課題/領域番号 |
15K08915
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
坂口 学 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (70432474)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 登録業務推進 / 研究事務局の再整備 / 関連論文の発表 |
研究実績の概要 |
平成29年度は,さらにペースをあげて登録症例を増やしていく方針だったが、大阪大学内の当研究事務局の研究代表者を含む研究実務者の転勤が断続的に複数重なったこともあり(研究代表者は大阪大学医学系研究科招へい教員を併任)、参加施設との定期ミーティング(登録推進会議)も開催することができず、登録症例数はやや伸び悩んだ。2018年3月の時点で当初の3年目の予想登録症例数150例に対して72例の症例登録(大阪大学医学部附属病院36例,JCHO星ヶ丘医療センター1例,国立病院機構大阪医療センター6例,国立病院機構大阪南医療センター4例,大阪労災病院8例,神戸市立医療センター中央市民病院0例,淀川キリスト教病院2例,国立循環器病研究センター15例)を中央事務局で確認している.症例の追跡は,現時点では概ね予定通り進めることができている。平成29年度末に新たな事務局体制の再整備ができているので、次年度は登録症例数を確保できると考えている。 平成29年度の当研究に関連した論文は、本研究の基盤となった2006年以降の後ろ向きデータを用いたがんと脳卒中合併症例に関する論文や、電子カルテとがん登録データを連結させる方法の正確性を、がんを罹患し脳卒中を発症した症例を用いて基礎的な検証を行った論文など、英文原著論文4編、和文総説1編があり、関連学会では3演題を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究事務局実務者の異動も影響して,平成29年度は登録数がやや伸び悩み、現在まで(2018/3/31の時点)72例の登録が完了した.研究体制の再整備が平成29年度末にまでかかり,症例登録はやや遅れている。一方,多施設における本格的な症例登録は平成28年度後半から開始となっており,全体的には登録症例は当初の想定の150例を下回っている。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は悪性腫瘍を合併した脳血管障害を発症した患者を対象とした観察研究であるため,参加施設で対象患者の診療を行い,同意を得ることが全てである。次年度は,研究参加施設の増加見込みもあり,参加施設との登録推進会議も開催して、各施設の登録可能症例の掘り起こしを行い、平成31年度までの登録目標250症例に向けて、症例登録推進の遅れを取り戻していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年度は事務局担当者の異動などもあり登録数がやや伸び悩んだので、3年目の当初予想150例に比し、72症例に留まって入る。そのため使用額の大部分を占める検体検査費が当初の予定より少なく、残額が生じた。次年度は、研究事務局の再整備も終わり、登録推進が可能な状態になっているので、最終目標数250例を目指して年間登録数100例を目標に登録を進めて行く。そのために平成29年度は開催できなかった参加施設との登録推進会議を開催し、登録症例の掘り起こしを図って行く計画である。以上の取り組みにより次年度単年度予算使用額も今回生じた次年度使用額分も含めて充填する予定である。
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